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ロラとロルの神様さがし ――後篇:アニミズム神学、または楽しいおしゃべり――
朗読・michiko
19:森と山と川をつなぐもの
今日もパーティーの続きだよ。森と山にただよう神様の気配、それが似ていて、すこしどこかちがうっていうところまで、ボクたちは来ていた。なんだかいよいよ「かみさまのほんしつ」にせまってきてる感じがして、わくわくしちゃった。
木漏れ日が、またちらちらお庭とテーブルを照らした。ヨシは「ちょっと寒くなるよ」と笑いながら、また新しい絵をポルトフォーリオから出して見せてくれた。雪景色のお山だよ。初雪くらいかな。うっすら白い山並みがつらなってて、とってもきれいだった 。
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初雪の山並み |
「きれいだね、ひっそりしてる。わたし、こういうお山もだいすき。」
リリーが「べつばら」の(アップルパイを食べたあとってことだよ)〈ミックスナッツ〉をぽりぽりかじりながら言った。
「林もあるね。ひっそりしんみり、冬越しに入ったみたい。ボクはこういうの見ると、どこに去年のハイマツの実、かくしておいたんだっけとかすぐ考えるけど。」
ホシガラスのホシも、ナッツのちっこいのをよりわけてぱりぽりやりながら、笑った。
「つまり……せいかつだいいちで、神様の気配とか感じないってこと? わたし、やっぱり神様ここにもいると思うよ。ひっそりしんみり、やまのどうくつでおなじ風景見てる……とか。」
リリーがこう言うと、ホシは肩をすくめた。
「ボクだってしんみりお山を見てるよ。ボクのハイマツの実をしっかりあずかって下さってるのは、山の神様だからね。せいかつを支えて下さってるって感じ。冬山って外から見ると大変だけど、中に入るといがいと安心できるんだよ。安心してあずけなさいって、お父さんもそう言った。」
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冬山でハイマツの実を見つけたホシ |
ヨシはすぐそういう絵を見せてくれた。ホシガラスが、冬山でためておいたハイマツの実を見つけてる絵。ホシさんが(先代のホシさんだよ)やっぱり冬山にハイマツの実をためこむのが好きな人で、その話をよくヨシにしてたらしい。ホシは(当代のホシ君だよ)なつかしそうに絵をのぞきこんだ。
「ライチョウのライラさんも、〈あったか ぽかぽか〉とか雪山の歌、歌ってたしね。」
リリーがこう言って、ちょっとボクにそのライラさんのこと、カロ君のことを説明してくれた。とってもいい親子みたいだね。
「そうだね、冬はせいかつたいへんだからね……でも、このおやまは……なんていうか、ボクたちの生活に近いね。」
カワセミのサワが小首をかしげた。するとみっちゃんも、ぼくたちのカップにお茶とか岩清水がちゃんと入っているかたしかめながら、「たしかにそうね、どうしてかしら、冬なのに……生活の香り……みたいな」と言って、ヨシをちょっと見た。ヨシはテーブルの上の山並み、あの〈青垣〉の山並みを指した。
「そうだね、初雪の山は、すがすがしくて、みょうに近いんだよ。むかしからどうしてかなと思ってたんだけど……くらべてみるとわかるかな?」
ヨシはこんどはあの早春の山並みの絵を並べた。そしたら……ぴんとひらめいたよ。それでこう言ってみた。
「春の草原と逆だけど、でも……土気がかくれてるね。土とか岩じゃないもので、一面おおわれると……なんだかすごくくつろいで……近づいてくる……」
せっかくぴんときたのに、さいごのほうはなんだかしどろもどろになっちゃった。そしたらロラがパチンと両手を打ったので、ちょっとびっくりした(ひらめいたときに、よくロラはこれをやるんだ)。
「お水!ね、雪もお水でしょ。」
「そうだよ、お水は凍ったり、水蒸気になったりするよ。そうてんいって言うんだって。」
ロルがちょっと「重々しく」こう言うと、ロラは「ね、オルトおじいさん、ヨシも知ってるでしょ、氷だった。でもすっごくやさしい人だったよ」って言ってほほえんだ。
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オルトおじいさんに会ったロラとロル |
これは……ボクはまだ読んでないけど、『長い長い旅』っていうヨシの「宇宙童話」に出てくるみたい。ロラとロルがこの太陽系にやってきた時のお話だって。せっかくだからちょっと宣伝しておくね。それでそのオルトおじいさんっていうのは、氷惑星で、ロラたちがはじめて太陽系で出会った(ずっと端のほうだったらしい)精霊みたいな人だったらしい。
「そうだね、お山にお水が姿をかえた雪がつもると、〈青垣〉よりもボクたちに近くなる。テオが見ていた、あの山並み、ずっと向こうまでいっしょに行きたくなる山並みよりも近くなる。それはどうしてかっていうところから、山と森と川の〈神学〉を始めてみようっていうのが、いまのボクのねらいなんだ。」
「わかった……お水だね。」
サワが突然、すごくうれしそうに言った。
「だって……春になって、雪が解けるでしょ。それは尾根の沢ぞいに下ってくる。するともう渓流だよ。谷川になって……川になって……海にそそぐ。ね、お山が森と街と海をつないでくれるの。それは……それはお水をしっかり雪として、冬山にたくわえておいて下さるからだよ。」
サワはいっきにこう言って、またすごくうれしそうな顔をする。それは……あたりまえかもしれないね。だってサワたちカワセミは、谷川のめぐみで生きてきたんだもの。
「その谷川のめぐみの絵もあるみたいよ。」
さっきからヨシのポルトフォーリオをのぞきこんでたみっちゃんが、こう言って、一枚の絵をとりだした。たしかに谷川の絵。とってもさわやかで、そして楽しそうな森が広がってる。谷川にかかった木の枝には、オオルリがとまってた。
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谷川と森とオオルリ |
「森と山をつなぐものがある、それがわかったでしょ?」
ヨシはちょっといたずらっぽく笑った。そして「岩清水」のペットボトルを指でさす。
「お水……でーす。」
リリーが最初に答えて、「岩清水」をぺちゃぺちゃ飲んで見せる。ボクもなんだかうれしくなってごしょうばんしちゃった。たしかにそうだよね、山と森と草原の生活をひとつにするものって、お水だよ。水場にいけば、いろんなおともだちにもあえる。こころもひとつになる……とか思ってると、またロラがパチン、をやった。なにか言おうとしたんだけど、すぐロルが笑って「あ、ぼくに言わせて」と言うんで、お姉ちゃんは肩をすくめて「どうぞ」の仕草をする。するとみっちゃんが「あ、わたしに言わせて」とやったんで、ロルはあせったけど……これはみっちゃんのいたずら。はい、どうぞという風に手をひろげて、ロルにゆずった。ロルはすうっとその手の上に乗って、こう言った。
「お水はね、ぜんぶのいきものをおともだちにする。ひとつなぎにする。宇宙でもそうだったよ。おみずがいのちのもとっていうのは、地球も宇宙も同じなんだよ。ひとつながりの、そのもとだよ。」
ロルは「とくいまんめん」だった。すうっとお姉ちゃんのひかりの玉が近づいて……またいっしょになった。ボクたちは、姉弟はいっつも同じひかりの中だって思ってたから……別々の光の玉になったの、はじめて見たから、ちょっとびっくりしたよ。ヨシもそうだったみたい。ひかりの玉の中にちょっと指を入れたりしながら、「へえ、別々になったり……またいっしょになったりするのか……知ってたら、挿絵に使えたのにな」とちょっとざんねんそうに言うんだ。ロラが笑って、「種明かし」をした。姉弟はたいていはおなじものを見て、おなじようなことを考えてるから、「ひとつのあいであのひかり」の中にいるんだけど、ごくたまに、「気持ちがすれちがう」ことがあると、ちょっとのあいだべつべつの玉に入ったりするらしい。
「つまり……ロルだけみんなからちゅうもくされてるでしょ。うらやましいなと思ったら、ちょっとこころがすれちがったわけ。」
「で、いまはいっしょにお手々の上だから、なかなおりだよ。」
ともかく、ふたりまたいっしょに仲良くひとつのひかりなんで、やっぱり姉弟はいいなって思った。
「べつべつにひとまず見えるものは、山、森、川だね。でもこうやってお水が一つにつなげてくれてる。少し気がつきにくい形でね。それが……あの〈通い路〉に関係あるかなって感じたから、こうして紹介したんだ。」
ヨシはこう言って、ボクたちを見回した。そして岩清水、紅茶(ヨシとみっちゃだよ)、コーヒー(なぜかキビオ、かおりが楽しいんだって、変な子だね)を見回して、にっこり笑う。
「お水、いのちのもと、ひとつながりのいのち!」
ロルが叫ぶと、お姉ちゃんがすぐ拍手してあげる。
「そうだね、でも森と山と川をつなげるものは……それだけかな? それだけじゃないよね。」
「それは、小鳥さんのせんばいとっきょだね。」
キビオが羽をばたばたさせた。ロラがすぐ叫んだ。
「風だね。風があるから、キビオもサワもホシも、森と山を往復できるもんね。」
「ボクたちは、ときどきイオン推進を使うけどね。」
ロルはひょっこりすごく難しいことを言う。きっとお姉ちゃんと図書館で遊んでるうちに、なにか聞きかじったんだろうね……
「そう、お水と風、あと土もあるよ。」
ヨシは学校の先生みたいな顔になって(この人、時々これをやる。ひょうばんはよかったりわるかったり)、説明してくれた。
「あ、たしかにそうだね。ボク、岩山とか好きだけど、岩って、もともと土みたいし……」
ホシがこう言うと、ロルはまた「そうだね、いっしゅのそうてんいだろうね」と賛成する。でもなんとなくボクにもわかったよ。つまり……お水が凍って固い氷になるようなものでしょ。重い重いお山のお尻の下にいなくちゃならなくなった土とかは、やっぱりかたーい土になって、やがて岩になるんだって。キミたちも理科とかでそのうちならうよ。
「あとはね、火もそうだよ。火山とか山火事のこととかをれんそうすると、そうかな、いのちの敵じゃないかなって見えるかもしれないけど、火の大元は?」
みっちゃんがにっこり笑って、木漏れ日の上をさした。あ、そうか、お日様もみようでは、火のかたまりだもんなって、ボクたちもなんとなくだけど、なっとくしたよ(あとでロラとロルが話してくれたけど、じっさいに、お日様って、すぐそばからみると、もうどろどろに溶けたすっごく大きな溶岩みたいなものだって。「へえ、こわいね」とボクが言ったら、「うん、こわかった」って二人とも言ってた)。
「お水、土、風、そして火は、〈四大〉、四つのすごく大きなものっていう風にまとめられる。むかしのてつがくしゃはね、どれが大元かって議論して、喧嘩したりもした。ボクはいまのてつがくしゃだから、キミたち、仲良くしなさい、どれもだいじですって、そう言うけどね。」
ヨシがこう言うと、いっしょにとしょかんでべんきょうしたこともあるらしい、おともだちで奥さんのみっちゃんは、ころころ笑った(小鳥さんみたいだったよ)。
「わかりやすいてつがくし、ぼくがさいごにとうじょうして、いちばんえらい、みたいな。」
「ヘーゲルのおやじさんいらい、だいたいてつがくしゃはみんなそうみたいね。」
ヨシはちょっと目をよせて、変な顔をしたよ。「こりかたまった人」のまねかな。でもすぐ笑ってボクたちを見回した。
「それでね、ボクが言いたかったのは、山と森と川はちがう、そこに漂う〈神気〉もちがう。でもどこかまた似ているところがある。その一つの理由がね、山と森と川の奥に、底に、〈四大〉っていうきょうつうの……ものっていうか、構成要素っていうんだけど……まあ成分みたいなものだね、それがあるからだって言いたかったんだ。アップルパイをつくるには、小麦粉、バター、リンゴ、砂糖がいるでしょ。これがパイの〈四大〉だって考えてごらん。同じものから他のケーキとかもつくれるかもしれない。」
「無理よ。パイにはシナモン、レモン、干しぶどうも入ってる。できあがったじんかくなの。」
みっちゃんが注意した。
ヨシは頭をかいて笑った。
「じゃあパイづくりだけの〈七大〉だね、あんまりいいひゆじゃなかった。
でも……ボクたちもなんとなくだけどわかったよ。森、山、川は一目で見えるぼくたちの世界だけど、その奥に、「えんのしたの力持ち」みたいにして、お水さん、土さん、風さん、そして火さんががんばってくれてるってことだね。
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谷川と森、カワセミが流れの石に留まっている |
ヨシはまた谷川の絵を見せてくれた。谷川があって、森がひろがってて、小鳥さんがいる。
「ボクたちはいま、森、山、川の〈神気〉がすこしずつちがうけど、似ているところもある、それがなぜかってことを考えてた。そして〈四大〉っていう、〈完成された生態系〉(森、山、川のことだよ)の〈つなぎ〉の存在に気がついたわけだね。そういう目で、またこの谷川と森をみてごらん。」
「これ、ボクかな?」
サワがしげしげ見た。
「そうだよ、カワセミのつもりで描いた。」
ヨシがこう言うと、前の谷川の絵と比べてたリリーが言った。
「こっちの方が谷川が広くて、お水が豊かだね。前の方もいい谷川だけど……」
「そっちは森の気配がかってるね。だからルリなんじゃない?これルリ?」
キビオが聞いた。ルリっていうのは、キビオのお友だちのオオルリの子だよ。まじめでとってもいい子。ボクもちょっと知ってる。
「うん、そうだけど……他の子でもいいよ。まあ……典型かな。」
ヨシがこう言うと、ロラがぱっと顔をあかるくして(「パチン」ぬきで)こう言ったんだ。
「つまり……こっちは谷川と森で、森の気配がすこしだけ多めだから、森の小鳥さん、ルリ君がいる。こっちは谷川が豊かだから、谷川の小鳥さん、サワがいる。」
「そうだね。じゃあもう一歩絵の中に入ってみようよ。ここで感じる気配、神様の気配があるとしたら、それは同じかな、ちがうかな?」
「同じ……だと思う。森と……谷川に包まれてるし……」
ロラはちょっと自信なげに言って、ボクたちを見回した。するとじっと絵を見てたホシが、ぽつりと言った。
「気配は、いっつもボクたちを包むよ。それは同じだけど……ヨシはちょっと別の、でも両方にきょうつうなところを聞いてる気がする。」
ホシはヨシを見上げて、「お水?」と聞いたんだ。するとヨシはにっこり笑って、拍手するまねをした。ロルがちょっと口をとがらせる。
「お水は谷川でしょ。森はお水を飲むほうだよ。それにお水が包むっていうのはおかしいよ。」
ヨシはうなずいて……もう一枚絵を見せてくれた(きょうは大サービスだね。ヨシはこうしてボクたちとおしゃべりしてると、「のってくる」みたい)。お山が霧に包まれてるなと思って見てたら……ぱっとひらめいたよ……ロルもそうみたい。
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霧に包まれた山並み |
「あ、そうか、霧もお水だもんね。じょうおんでそうてんいしたすいじょうきだよ。」
子供というのは……あ、ぼくももちろんそうだけど、ちょっと難しいことを言うのが意外と好きなんだよね。キミたちもそうでしょ。自分もちょっと難しい、えらい子になった気分がする。この時のロルもそうだったみたい。むねを張ってボクたちを見回した。「えっへん、どうだい」って気分だろうね。
「ロル、すごいね、のってるね。」
みっちゃんも感心したみたいに拍手した。それからヨシを見て、「あとはわかった、言わせてね」とことわってから、こう続けた。
「つまりね、森もお水をぐびぐび飲むだけじゃなくて、飲んで余ったお水を貯めておくの。保水っていうんだけど、そのおかげでね、谷川は雨がふらなくなっても、しばらくは同じように流れることができる。それから……大雨の時はがんばってぐびぐび飲んでくれるでしょ、だから……サワ、ごめんなさいね、思い出させてしまうけど……鉄砲水とかの被害もすごく少なくなるの。」
「いいよ。ボクも……ボクたちも、森のそういうはたらき、なんとなく気付いてた。とっても感謝してる。」
サワの妹さんは、鉄砲水に流されたの、知ってるでしょ。でもサワはえらいよ。そういうことを乗り越えて、前にいこうとしてるから、谷川とか森のことたくさん勉強してるんだと思う。ボクも見習わなくちゃって思った。
「じゃあこれで最後だよ。お水と霧と森のお話の最後。」
ヨシはこう言って、山の絵をもう一枚見せてくれた。山の尾根で登山の人が向こうにいってる。こっちにはホシガラスが一羽いて、その人を見送ってた。
「これ、ホシさん? ヨシが山で迷いそうになって……ホシさんが鳴いてて、道が見つかったんだったよね。」
リリーが聞くと、ヨシはうなずいた。ボクはその絵はまだ見てなかったけど、あとで見せてもらった。たしかに同じような尾根でヨシらしい人がいて、ホシさんらしいホシガラスがいた。でも……霧の中だね。
「そう、あっちは霧の中で、こっちはもう霧がはれて、道がみつかったあとを思い出して描いたんだ。ちがいは?」
「あっちは、包まれてる……霧……お水の変化した霧に包まれてる。」
ロラがこう言って、さあどうぞとロルに手のひらを向けると、ロルが笑って続けた。
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山の尾根でのヨシとホシの別れ |
「そしてこっちはべつべつ。わかったよ。包まれた時は、ヨシとホシさんはすごく近かった。気持ちが近かった。こっちはもう普通だね。普通の登山の人、普通のホシガラスさん。」
ヨシはにっこり笑ってうなずいた。
「そうだよ。つまり一つの山にもいろんな表情や気配がある。そして山を見上げたり、山を歩いたりする生き物にとっては、こういう霧の山というのが、一番〈包まれる〉気配を感じる時なんだ。そういう体験はね、〈山水画〉っていう、古くからある定番みたいな描き方を生んだりしてる。つまりボクが言いたかったことは……」
ヨシはリリーがわくわくした顔をしてるのに気がついて、どうぞとお手々をそっちにむけた。
「山も見渡すだけじゃなくて、ずっと向こうにいってみたくなるだけじゃなくて、包んでくれることがある、それは霧の……お水のはたらき!」
リリーのこの答えが正解だったみたい。ヨシもみっちゃんもうれしそうに拍手してあげた……
ね、面白いよね。山と森と川と、こんなにちがうのに、〈包む感じ〉っていうのは、どこでもふと起こって……そしてそういうときは神様の気配がして、ボクたちはなぜかとても仲良くなったりする……だから山と森と川はいいんだな、ボクたちの生きる場所なんだなって、しみじみ感じたよ。
あ、キミたちはたいていは街に住んでると思うけど、その街のアパートの上にのぼってごらん。だいたいどこでも遠くに山並みが見えるよ。そしてそこには森も川もある。だから、ちょっと気持ちを大きくしたら、キミたちもいつでもボクたちの気持ち、山と森と川に住んでる生き物の気持ちがわかるよ。時々は遠足とかもあるし、山が好きになって登る子だっているしね(ヨシみたいにね)。
じゃあ今月はここまでだよ。だいじな話を聞いて、すっきりすがすがしい気分になってくれたらいいなって思う。来月はね、いよいよその〈包まれる〉っていう気持ちの、その〈ほんしつ〉に迫るんだよ。すごいでしょ。楽しみにしててね。
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